カミングアウトをしたことのあるLGBTQ+の方ならわかると思いますが、カミングアウトってすんごい緊張しますよね。
今では「どうもはじめまして、レズビアンで同性パートナーと同棲生活してます」くらいの勢いでカミングアウトをしているわたしでも、はじめの頃は、それはもう緊張して、時には涙を流しながらカミングアウトしたものです。シミジミ
実際のところは、カミングアウトって別にしなくてもいいものなんです。
でも、いまの社会で隠し続けるためには嘘をつき続ける必要が出てきます。
また、自分の本当の姿を知ってもらえていない、という不安や、時には不満、息苦しさを感じることがあるかもしれません。
わたしは、周りの人がとにかく良い人ばかりで、この人たちにもっと自分のことを知ってもらいたい!という思いからカミングアウトをしてきたような気がします。
では、前置きはこの辺で、実際のカミングアウトエピソードをいくつかご紹介します。
目次
友人へのカミングアウト
友人へのカミングアウトは、基本的に彼氏・彼女の話になったときに普通に
「わたしは、彼女だから~」って感じ。これはもう付き合った時からです。
年代?時代?わからないけれども、同年代以下はもうそういう人がいるのは当たり前だと思っている人が多かったし、大学時代なんかは、学校やサークル・バイトきっかけで付き合っている同性カップルもそこまで珍しくないくらいにはいました。
新卒入社した会社の入社式でも、恋人の話題が出ている時には、普通に彼女って言っていた気がするし、別に受け入れられていた気がします。
職場へのカミングアウト
職場へのカミングアウトについては、以前の記事でも書いたのですが、
ネットやSNSで、LGBTQ+であることがバレて退職しなければいけない状況に追い込まれた方の話なども聞いていたので、 退職してもいい!くらいの気持ちでカミングアウトしました。
結果的には、カミングアウトして良かったことの方が多かったですし、人の優しさに触れることができました。
※「彼女の存在を職場でカミングアウトしてよかったこと5選」という記事にしてしまうくらいカミングアウトできて良かったと思わせてくれる出来事でした。
親へのカミングアウト
いまの彼女と付き合ったばかりのころ、母親に「わたしの恋人は彼女なんだよね」と、何気なくさらっと言ったことがありました。
その時、さらっと拒絶されたんですよね。「ありえない」みたいな感じだったと思います。
「やっぱり、親となると難しいんだな」
と思ったと同時に、ものすごく悲しくなりましたね。
それからは、もう、母親とも父親とも彼女のことは言わない、聞かないって感じだったんです。
そこから付き合って3年?4年?くらいで彼女と同棲を始めた辺りに、
「彼氏でも、彼女でもなんでもいいから、連れて会いに来たら?」と。
3年も経ってるから、わたしの彼女の話なんて忘れたのかな?と思っていた頃だったのですが。
母は、父にもわたしは彼女がいることを根回ししてくれて、ちゃんと挨拶できました。
両親と彼女が挨拶できたとき、
「あぁ、やっと、わたしがわたしとして生きていけるな」
と思いました。
それくらい、家族から認めてもらうことを求めていたし、家族に嘘をつきたくなかったんです。
最後に
わたしは、関わる人には、大抵カミングアウトしています。
それは、わたしを知っている人が、
「この人はレズビアンで、同棲している彼女がいる」
ということを隠さなくて済むようにとの配慮してのことです。
自分がレズビアンであることを友人以外に言えていなかったとき、
「隠す」「嘘をつく」「取り繕う」ということがとてもストレスでした。
カミングアウトしなくても、当たり前に過ごせる社会にしたいですね。